デリケートなヌメ革でも大丈夫!レザーバッグのお手入れ方法

ケア

前書き

僕が10年弱愛用しているエルゴポックのブリーフケース、グレイズというシリーズで柔らかいヌメ革を使って作られています。ヌメ革は少しデリケートなのですが、艶があるレザーが醸す独特の質感が気に入っています。

スーツやジャケパンスタイルの時に合わせることが多く、ヘビーローテーションでどことなくバッグが疲れているように感じ、お手入れをしてあげることにしました。

デリケートなヌメ革の手入れなので、他のレザー製品にも応用できるかと思います。レザー製品お手入れの参考になれば幸いです。

レザーバッグのお手入れ方法

用意するもの

馬毛のブラシ、クリーナー、クロス(もう着ないTシャツでもOK)、デリケートクリーム(無色のもの)

①ブラッシング

まずバッグの中の物を全て出します。次にバッグを馬毛のブラシでブラッシングしていくんですが、ブラシは毛が固過ぎると革を傷付けてしまうので、手の平を軽くブラッシングしてみて「痛い」と感じるぐらいの硬さだと、柔らかい革をブラッシングするのには向いていません。馬毛のブラシであれば硬さ的に問題ありませんし、程よいコシがホコリなんかのゴミをかき出してくれます。

ポイントはレザーの面を捉えてブラシをかけてあげることです。縫い目はホコリなどのゴミが溜まりやすいのでしっかりブラシを当ててあげてください。

②クリーナーで汚れを落とす

次にクリーナーで汚れを落としていきます。今回はレザー手入れ用のクロスを使いますが、無ければ着なくなったTシャツを、使いやすいサイズに切って代用しても構いません。クリーナーをで浮いた汚れをクロスで拭き取りながらレザーを綺麗にするので、吸水性の低い布は用途に合っていません、代用品を使う際は気を付けてください。

クリーナーのキャップが締まっている状態で軽く振り、クリーナーを開けてクロスに少し付けます。クリーナーの付いたクロスをレザーに当てて、円を描くようにクルクルと軽く擦っていきます。この時にバッグの裏面を手で押さえてやり、レザーの面をクロスがしっかり捉えられるようにしてください。

③デリケートクリームの塗り込む

クリーナーでレザーの汚れを落とせたら、デリケートクリームを塗り込んでいきます。使うデリケートクリームは無色のものがおすすめです。理由は色付きのクリームではバ

ッグを持った時に手にどうしてもクリームの色が付いてしまうからです。これがシューズであれば問題ないのでしょうが、バッグ、財布と言ったよく手で触るアイテムは無色のクリーナーが無難です。


私のおすすめはM.MOWBRAY リッチデリケートクリームです。必ずこのクリームを必要はありません。ですが無色で普通のデリケートクリームに比べて、仕上がりに艶が出ます。今回ケアするヌメ革とも相性がいいです。

デリケートクリームを塗り込む目的は、レザーに栄養分を補給することです。ポイントは薄く均一になるように塗り込むことです。抵抗のある方もいらっしゃるかもしれませんが、素手にクリームを取って塗るのがベストです。

理由はクロスに付けてしまうと、栄養分がクロスに持って行かれるからです。例に習ってまたクルクルと指を回しながら薄く均一になるように塗り込みます。

この時もバッグの裏にクリームを塗るのと反対の手で押さえながら、クリームがレザーの面をしっかりと捉えられるように塗ります。

素手で塗り込むのに抵抗がある方はデリケートクリームを塗る用のアプローチブラシ、あるいは使わなくなった薄いハンカチを切ってでもいいと思います。

塗り終わったら5分程度置きます。

④仕上げのブラッシング

時間を置くとレザー表面のウエットな感じが無くなっていくかと思います。ここで最後のブラッシングです。最初に使った馬毛のブラシでムラを無くすためにブラッシングしていきます。この時もバッグの裏から反対の手で押さえてブラシがレザーの面を捉えることを意識してください。

⑤防水スプレーでコート

最後に防水スプレーでバッグをコーティングします。目的は綺麗にしたバッグに新たな汚れが付くことを防ぐことと、雨対策です。

レザーは水が苦手です、特に柔らかいヌメ革だと雨に濡れたら跡が残ってしまうものもあります。そういったリスクを低減する目的でも、手入れの終わったバッグには防水スプレーをかけておいた方がいいです。

誤解を招くので言っておくと、防水スプレーでコートしたからと言って土砂降りの雨の中にバッグをさらしても大丈夫ということではありません。基本的にレザーバッグは濡らしてはいけまんが、予防的に防水コートをしておこうと言うことです。

気を付けていただきたいのは必ず屋外でスプレーをすることです、防水スプレーは吸い込むと人体に有害です。私は玄関のドアノブに鞄を掛けてスプレーします。地べたに新聞を敷いてもいいと思います。この時バッグの口は閉じておいてください。

ポイントは30cm程度離してムラができないようにスプレーすることです。

最後に

レザーバッグは経年変化して徐々に味を出てくるものです。適切にお手入れをしてバッグにいい歳を重ねさせてあげましょう。お手入れをしてあげることで一層バッグへの愛着が湧いてきます。

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